あなたはそれを舌で舐めとる。

味いや匂いよりも、自分のものを舐めさせられていることが尚興奮を高めさせた。

男はすぐにあなたの口から手を引き抜くと、再び下着の中に手を差し込んだ。

先ほどよりも潤いが増している気がしないでもない。どうやらあなたは、この自分のものを舐めとる行為に、さらに濡らしたようだ。

男は再び指に愛液を絡めとり、下着から手を引き抜いた。

その手を顔に近づけると、また舐めとろうと舌を出すあなた。

しかし男はそうとさせず、その指を鼻の横からほうれい線に沿うように、顔に塗りつけた。

塗られた場所が光を反射し、ぬらぬらと光る。

『あぁ・・・・』

ショックなのか残念なのか、それとも悦びなのか。声にならない声が思わずこぼれる。

男はまた下着の中から愛液をすくうと、それを顔にこすりつける。

時に指先で、時に指全体で男はあなたの顔に愛液を塗りたくっていく。

まるで化粧水を伸ばすかのように指が走る度、あなたの顔はどんどんと汚されていく。

決して綺麗と思えないそれが顔に乗ることで、あなたの心には惨めさと屈辱感が積もっていく。

しかしそれが、またあなたの秘所を潤す。

惨めな仕打ちの原因を作っているのが自分の体だということが、考えるほどに理不尽で、これまでにないほどに興奮を高める。

どうしようもない変態だった。

“塗っても塗っても濡れるの止まらないな。そんなに興奮するのか”

男のささやきに、あなたは静かにうなずいた。



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