リズムよくパチパチとキーボードをたたく手を止め、あなたはふと窓の外に目をやった。

すでに日は暮れ、先ほど見たときはもっとビルの明かりが付いていたはずなのに、半分ほどに減っている。

違和感を覚えながらもちらりと壁にある時計に目をやると、それも納得できる時間だった。

そのまま周りを見渡せば、あなたの上司をはじめ数人が机に向かっている。

とは言えみなほぼ終わりが見えているのだろう。

独特の、解放感一歩手前の和やかな空気が部屋を包んでいた。

普段、あなたの部署は残業とは繁忙期以外あまり縁のないところだ。

しかし、システムトラブルにより緊急対応が必要になった結果、周囲のビルすらも暗くなるほどに対応に追われていた。

キリのついたところで保存して手を止め、あなたは席を立った。

コーヒーを淹れ窓際に立つ。

窓の外のまばらな夜景とガラスに映る自分が重なり、ふとよからぬことが頭をよぎる。

ここでスカートをたくし上げて下着を丸見えにしたら、向かいのビルで気づく人はいるだろうか。

普段まじめに仕事をしているオフィスでそのような痴態をさらしたら、どうなってしまうだろうか。

ガラスには、自分のほかに後ろに職場の仲間の姿も映る。

考えただけでも鼓動が高鳴り、体の芯が熱くなる。

それとなくスカートの裾に手が伸びた。

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付けるリードは男から。必ず使用しましょう。



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